今回紹介するのは
最強の神々の母
アディティ
です。
インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。
インド神話のアディティとは?
アディティはヴェーダ時代の女神さまです。
聖仙「カシュヤバ」の娘でもあり、12姉妹の長女です。
~アディティのプロフィール~
- 異名: 原初の世界の根本原理
- 名前の意味: 無拘束、自由
- 夫: カシュヤバ
- ヴァ―ハナ(乗り物): ニワトリ
- 出典: リグ・ヴェーダ
役割としては「人に富と安全を与えること」です。
母神との関係性
アディティは母神としては「雌牛」との関わりが深いです。
というのも、子供を育てるためには乳が必要になります。
その関係性で結びついているのがこの女神さまです。
物凄い数の神様を産んでいる
そんなアディティは聖仙ダクシャと結婚して33もの子供を産んでいます。
そのなかでも驚くべきなのは、世界を守護する8柱の主要な神様の半分近くは彼女が産んでいます。
このアディティから産まれた神様の内主要な神様は、彼女の名前からとって「アーディティヤ神群」と呼ばれています。
アーディティヤ神群って?
先ほども伝えたアディティが産んだ神様たちの内5柱から8柱が「アーディティヤ神群」と呼ばれています。
- 雷神: インドラ
- 火神: アグニ
- 律法神: ヴァルナ
- 太陽神: ミトラ
などが含まれていたそうです。
ですが時代が経つにつれて、知名度が低かった神様も信仰されていきました。
その結果として
- 維持神: ヴィシュヌ
- 工芸神: トヴァシュトリ
なども加わって12柱まで増えています。
嫉妬して残酷なことをしたこともある
そんなアディティはかなり残酷なことをしたことがあります。
それが11世紀ごろに作られた新しい教典「デーヴィー・バガヴァッタ・プラーナ―」において描かれています。
~アディティの残酷なエピソード~
夫カシュヤバの一人の妻としてライバル「ディティ」と寵愛を競っていました。
ですがカシュヤバに献身的に仕えたアディティが褒美を与えられました。
そこでアディティは「理想の子供が欲しい」と願い雷神インドラを授かりました。
ですがディティがこのことに嫉妬してカシュヤバに懇願してインドラと変わらない子供を授かることを許されました。
そして今度はアディティがこのことに嫉妬しました。
そこでアディティは恐ろしいことを実行しました。
それが自分の息子インドラをそそのかしてディティのお腹の中に送り込みました。
そしてディティの胎児を49個に切り裂いてしまいました。
その胎児は49柱の風神マールタとして生まれました。
ちょっと怖すぎませんかね・・・・。
[スポンサーリンク]まとめ: アディティはこんな女神様!!
今回は様々な神様の産みの親を解説しました。
母親としては子供を寵愛する良い親なのかもしれませんが同時に愛される一人の女としては恐ろしい女性なのかもしれません。
というわけで今回のまとめ
- アディティはインド神話における女神
- 人間に安全と富を与える
- 12姉妹の長女
- 母神としては雌牛と深い関り
- 33の子供を産んでいる
- 12柱の神様が「アーディティヤ神群」と呼ばれる
- 自分の子供を使って相手の胎児をバラバラにしている