今回紹介するのは
血と殺戮の女神
カーリー
です。
インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。
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インド神話のカーリーとは?
カーリーは「プラーナ時代」以降における女神さまの一人です。
~カーリーのプロフィール~
- 別名: カーリー・マー
- 別表記: 迦利、迦哩
- 異名: 血と殺戮の女神
- 名前の意味: 「黒い」「時間」
- 夫: シヴァ
- ヴァ―ハナ(乗り物): ライオン
- 出典1: デーヴィー・マーハートミャ
- 出典2: 古代南インドの土着の神(諸説あり)
ドゥルガー以上の危険な女神
ドゥルガーという女神がいます。
その女神はパールバティ―の化身であり、「恐ろしい」側面が現れた女神です。
ですが、このカーリーは「狂暴な側面が現れた相の一つ」。
ドゥルガーが「戦いの女神」なら、カーリーは正に「殺戮の女神」です。
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カーリーはどんな姿なのか?
カーリーの名前は「黒」や「時間」などを表す意味であり、その姿も「黒い肌」で描かれています。
そんな彼女の詳しい外見は
- 額に第三の目
- 恐ろしい表情で長い舌をだらりと垂れ下らせている
- 4本の腕にはドクロの杖と県、羂索(輪付きのロープ)
- 肉がしなびた体に虎の皮をまとっている
そんな化け物のような悪魔のような外見をしていますが一応女神です。
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戦争の最中に生まれた女神
神話におけるカーリーは血と殺戮を好む女神で、正気を失ってしまい暴走、手の付けようがありません。
そんな彼女のエピソードがドゥルガーと同じ「デーヴィー・マーハートミャ」で描かれています。
~ カーリーの誕生 ~
女神ドゥルガーがアスラ族と激しい戦いを繰り広げる最中、額が怒りで真っ黒に染まる。
するとドゥルガーの額からカーリーが生まれた。
その後、戦いの中でカーリーは敵を口に放り込んで噛み殺すという残虐な戦いを始めました。
その中でアスラ族のラクタビージャは「彼の血が大地に落ちると、そこから新しいラクタビージャが生まれる」という悪魔がいました。
すると、ドゥルガーがラクタビージャが武器で切り裂き、そこから流れた血を「カーリーの長い舌で受け止め、口の中で生まれたアスラを噛み殺す」という方法で勝利した。
なお、ラクタビージャは失血死した。
大地に落ちたら増えるというのに、舌に落ちてアスラが生まれたという・・・・。
一体どういうことだ・・・・。
勝利後にカーリーは世界を滅ぼしかけた
そして、戦いに勝利した後、カーリーはあることをしてしまい世界が滅びかけたことがあります。
~喜びの舞い~
戦いの後、カーリーは勝利の高揚で踊り始めた。
しかし、その踊りの足踏みがあまりにも強すぎたので、世界が崩壊しそうになった。
仕方がないので、シヴァ神がカーリーの下に横たわって自分の腹を踏ませ、踊りの衝撃を受け止めてことなきを得た。
戦いの後で世界が救われたと思ったら、今度は味方の踊りで世界が滅びかけるという何とも言えないお話し。
それに対して、シヴァ神もお腹を踏ませるとは・・・・・・M?
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まとめ: カーリーはこんな女神
今回は日本でも、名前だけなら聞いたことがあるような女神「カーリー」です。
日常では頭がいかれていると思われても、戦争においてはある意味で正常・・・・それがカーリーです。
というわけで今回のまとめ
- カーリーはインド神話の女神
- 黒い肌に4本の腕、額には第三の目を持つ
- 戦いの最中、ドゥルガーの額から産まれる
- 残酷な戦いを繰り返し、勝利に貢献する
- 勝利後、喜びの舞で世界が崩壊しかけた