今回紹介するのは
神に怒り、世界を滅ぼした
ウマー
です。
インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。
[スポンサーリンク]インド神話のウマーとは?
ウマーはインド神話の英雄伝説における女神さまの一人です。
~ウマーのプロフィール~
- 名前の意味: 「静止の言葉」
- 姉妹: ガンガー(諸説あり)
- 夫: シヴァ
- 出典: ラーマーヤナ
シヴァの妻
破壊神シヴァ神の妻はかなりの数います。
ですが、基本的には全員が同じ女神という扱いとなっています。
神話ごとに呼び名が違うこともあるので余計混乱します。
恐らく、似ている神は「吸収」されて一つの神になることが多いのでこういったことが起きるのかもしれません。
↓代表的な女神
[スポンサーリンク]神がウマーを怒らせたために起こった悲劇
ウマーはパールバティ―とほとんど同じ神話が記されています。
それが英雄物語「ラーマーヤナ」におけるウマーの神々への強大な怒りです。
~ 神への怒り ~
ウマーは母親が止めるほどの過酷な苦行を経てシヴァの妻となった。
だが、神々はウマーの子供が強大な力を持つと恐れ、シヴァに対して「精液を出さずに体内にとどめるように」求めた。
シヴァはその要望に応えたので、シヴァの精液はウマーの体内には入らなかった。
ただ、その時漏れ出た精液が地面に降り注ぎ、強力な軍神「スカンダ」が生まれた。
シヴァの子供が欲しくて結婚したのにも関わらず、神々に妨害された。
このことに激怒したウマーは「神からも大地からも子供が生まれない」という呪いをかけた。
神もシヴァもウマーと別れるという選択肢はなかったんですかね?
離婚は許されないのかもしれませんので、苦肉の策でしょうが、世界と神が呪われたのは何とも言えないですね・・・・。
[スポンサーリンク]イタズラで世界を滅ぼしたウマー
一つ前のエピソードでは神々がウマーを怒らせたために起きた悲劇です。
ですが、今度はウマーのちょっとしたイタズラで世界?が滅んでしまったエピソードがあります。
~ ウマーのイタズラ ~
ある時、ウマーは瞑想中のシヴァの両眼を両手で隠すイタズラをした。
すると、世界はたちまち暗闇に包まれてしまった。
間もなく、シヴァの額に太陽のごとく輝く第三の目が現れ、暗闇は取り払われた。
しかし、第三の目から発せられた熱があまりにも強かったので、ウマーの故郷でもあるヒマラヤ山すら焼き尽くしてしまった。
その後、ヒマラヤ山はウマーの懇願に応えてシヴァが再生させて事なきを得た。
迷惑の域を超えていますね。
シヴァ神のお陰で救われましたが、ヒマラヤ山ですら焼いたんですから世界は・・・・・・。
[スポンサーリンク]まとめ: ウマーはこんな女神
今回は神に怒らされたり、逆にうっかりで世界を滅ぼした女神ウマーを紹介させていただきました。
イタズラで世界が滅ぼされるのだけは勘弁願いたいです。
というわけで今回のまとめ
- ウマーは破壊神シヴァの妻
- 女神ガンガーの姉妹
- シヴァとの子供を神に邪魔されて、大地と神を呪った
- シヴァの両眼を塞ぐイタズラでヒマラヤ山が焼き尽くされた
- パールヴァティ―と同一の存在?