【マッハ】3回生まれ変わったケルト神話の三女神とは何者か?

今回紹介させていただくのは

3度の生まれ変わり

マッハ

です。

ケルト神話に興味がある方はぜひ一読してみてください。

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ケルト神話のマッハとは?

ケルト神話のマッハとは?

マッハはケルト神話における「トゥアハ・デ・ダナーン」の1柱です。

登場するたびに重要な仕事を成し遂げてきた女神さまです。

(仮面ライダーのマッハとは関係ないですよ?)

~マッハのプロフィール~

  •  表記: Macha
  •  種族: トゥアハ・デ・ダナーン神族
  • 名前の意味: カラス
  • 別名1: 赤い鬣のマッハ
  • 別名2: 赤毛のマッハ
  • 馬の女神の要素もある

3柱の女神で「戦いの女神」

マッハは「モリガン」「ネヴァン」の2柱と一緒で「戦いの女神」と呼ばれております。

 

他の2柱と違う所は、このマッハには特別な役割があり、人間に密接に関わっている女神です。

その役割は以下の生まれ変わったマッハの神話で・・・。

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3回生まれ変わったマッハ

3回生まれ変わったマッハ

彼女はケルト神話内では3回生まれ変わり、それぞれ3人の異なる女性で現れています。

それぞれ見ていきましょう。

  1.  ネヴェズ王の妻
  2.  キンボイス王の妻
  3.  農夫クルンフの妻

の3人に生まれ変わっています。

1回目の誕生

マッハの1回目の誕生

1回目は、マッハはアイルランド神話の最初期に入植したネヴェズ王の妻として存在しています。

ネヴェズ族は残念なことに、海からの侵略者である「フォモール族」との戦いに敗れ、種族が滅びています。

彼女もこの戦いで殺害されています。

また、彼女が死んだ後、夫がとある野原に「マッハ平野」と名付け、マッハはこの土地の守り神になっています。

2回目の誕生

マッハの2回目の誕生

2回目のマッハの生まれ変わりは、アルスター王国を建国し、一時はアイルランド全土を掌握したキンボイス王。

その妻となっています。

この時は、王が亡くなった後も自ら戦い、国の支配権を守り続けています。

3回目の誕生

マッハの3回目の誕生

3回目の生まれ変わりは「とてつもなく足が速い」ということ以外は普通の女性です。

英雄「クー・フーリン」の所属するアルスター王国の農夫クルンフと結婚し、富を招いて子供を身ごもっています

しかし、この時にとある悲劇が起きます。主に旦那のせいで。

~マッハと呪い~

 

子供が近いうちに生まれるであろうという日、夫クルンフがアルスターの王にこう軽口を叩いた。

私の妻は王の自慢の駿馬よりも早く走れます

 

これを受け、アルスター王はマッハに自分の馬と競争をするように強制した。

マッハはその勝負には勝利したものの、勝負の直後に双子を産み落とし、死亡した。

 

その死の際にマッハは

アルスター王国が最大の危機を迎えた時、国の男たちは全員、出産の苦しみを味わい無力化する」という呪いをかけた。

この呪いは、実際に後のアルスター王国が危機に直面した時、クー・フーリンが大いに苦しめられた。

旦那の軽口のせいで妻を失い、国までヤバいことになるという・・・。

国の危機はクー・フーリンのおかげで何とかなりましたが・・・・・。

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それぞれ役割を持つ女神

マッハはそれぞれ役割を持つ女神

さて、この3回の生まれ変わりの時、実はそれぞれあるものに関連しています。

それが

  1.  魔術と宗教
  2.  力と権力
  3.  富と豊穣(出産)

で、2回目と3回目の生まれ変わりのエピソードを見てみればよく分かると思います。

このことに関して19世紀フランスの比較神話学者のジョルジュ・デュメジルはこう提唱しています。

「神の機能が「主権」「戦闘」「生産など」の3つに分割される「三機能仮説」に合致している。マッハの転生はこの「神の3つの機能」を3人のマッハに分けたものだ」

と。

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まとめ: マッハはこんな女神様

まとめ: マッハはこんな女神様

今回はケルト神話における転生女神のマッハについて紹介させていただきました。

1~2度目は激しい生涯で、3度目の人生でも最悪な終わり方を迎える女神もそこまで多くはないでしょう。

特に3度目は旦那のせいで・・・・・。

という訳で今回のまとめ

  •  マッハはケルト神話における女神
  •  モリガン、ネヴァン、マッハで一組の戦女神
  •  1度目: ネヴェズ族の王の妻(戦いで死亡)
  •  2度目: キンボイス王の妻(戦いで支配権を守る)
  •  3度目: アルスター王国の足が速い女性(旦那の軽口で死ぬ羽目に)
  •  神の持つ3つの機能を3人に分けたものと考えられている
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