今回紹介させていただくのは
服を隠され人間の嫁に
エスニャ
です。
ケルト神話に興味がある方はぜひ一読してみてください。
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ケルト神話のエスニャとは?
~エスニャのプロフィール~
- 名前の意味: 炎
- 表記: Eithne
- 別名: エスニヤ
- 夫: デスモント伯爵
- 種族: トゥアハ・デ・ダナーン神族
エスニャ祭り
名前はあれですが、6月24日にお祭りでエスニャ祭というのがあるそうです。
会場は「エスニャの丘(ノックスエスニャ)」という一晩でえんどう豆を丘いっぱいに植えたところです。
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エスニャはアイルランドの大地母神
アイルランドでは、豊作などを司る大地母神に対して信仰心が厚いです。
その為、土地の守り神には女性の女神が多い傾向にあります。
エスニャはアイルランド島南西部の「マンスター地方」の南半分を守護する女神で、北半分はアーニャという女神が守護しています。
彼女たち2人はお互いに似ているのか、名前は「炎」を意味しています。
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衣を奪われ人間の妻となったエスニャ
ケルト神話には日本の羽衣伝説とよく似たような物語があります。
天女が水浴びしている時
服を隠されて元の天界に帰れなくなった
この物語は同じくケルト神話におけるマンスターの民話において、エスニャにも存在しています。
~ケルトの羽衣伝説~
ある時、エスニャは白鳥の姿で湖に舞い降り、女神の姿に戻って水浴びをしていた。
この時、エスニャは「自分の姿を人間から隠す魔法の衣」を、うっかり岸辺に置いてしまった。
その時、エスニャの変身を見ていた地元マンスターの領主「デスモント伯」が衣を隠し、結婚を迫った。
エスニャは姿を隠せなくなったこともあってか、しぶしぶ結婚を承諾。
その後、二人の間に「ゲラルド」というアイルランドの民話においては、知る人ぞ知る魔法使いが生まれました。
ゲラルドは母エスニャから魔法を教え込まれて、魔法使いの達人の領域にまで成長。
その後、エスニャは夫に対して「ゲラルドがどんな術を使おうとも、決して驚いてはいけません」と忠告し、夫も理解した。
だが、ゲラルドが魔法で宴会を再現したその光景の素晴らしさに、デスモンド伯は思わず声を出してしまいました。
約束が破られたことで、ゲラルドは死んでしまい、エスニャも伯爵の館から姿を消してしまいました。
その後のエスニャの生活
エスニャと息子のゲラルドは、死後に妖精界に移住して眠りについていると言われています。
息子のゲラルドは、7年に一度部下を連れて湖の周囲を巡ることをします。
さらに、父のデスモンド伯の国が危機に陥った時も、部下と一緒に妖精界から救いにまで来てくれます。
エスニャは・・・・・ずっと寝ているのかもしれません。
しぶしぶ結婚したみたいですし、息子と二人でのんびりと妖精界で過ごしているんでしょう。
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まとめ: エスニャはこんな女神様
今回は日本とも共通する神話物語を持つエスニャという女神について紹介させていただきました。
女神が美しいのは分かりますが、現実で服を盗むのは問答無用の犯罪なので気を付けましょう。
というわけで今回のまとめ
- エスニャはアイルランド最南端の女神
- アーニャという女神でマンスター地方を守護
- 水浴びをしている時に、服を隠されて渋々結婚
- 息子ゲラルドは魔法の達人に
- 息子の魔法に夫が驚いたので息子とエスニャは妖精界に
- ゲラルドは7年に一度、湖の周りを部下と共に巡る
- 夏至の前夜に、「エスニャの丘」で祭りがある