今回お話するのは
地味ながらも忠臣
グリフレット
です。
地味であろうが、負けばかりでも、よき忠臣なのはなんか心に来ますね。
グリフレットとは?
グリフレットはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
アーサー王が王として即位した直後から名前が出ている最古参の家臣です。
~グリフレットのプロフィール~
- 欧文表記: Griflet
- 別表記1: ガーフレット
- 別表記2: ジョフル
- 初登場: キャクストン版第1巻11章
この他にも
- アーサー王の即位と欧州統一
- 円卓の騎士の冒険とロマンス
- 聖杯探索
- アーサー王の死
などに登場しています。
グリフレット: 円卓の騎士だが活躍は・・・・
グリフレットはアーサー王が即位した辺りからの家臣の一人です。
ですが、最古参だから実力があるわけではありません。
グリフレッドは非常に勇敢なんですが、その反面戦歴自体は少なく、ほとんど負けばかりです。
見せ場といえる見せ場は「ランスロットが王妃グィネヴィアを処刑から助けるために乱入し、多数の騎士を殺害する」場面です。
グリフレット: アーサー王の友人
騎士として強いわけではないグリフレットですが、アーサー王にとってはかなり大切な人間でもあります。
実際、魔術師マーリンは「グリフレッドはいずれ素晴らしい男となり、あなたの忠臣として仕えるでしょう。」と何度も説くほどです。
王という孤独な地位にいるアーサー王にとって
- 同い年
- 王になる前からの長い付き合い
ということで、グリフレッドには気を許せるほどの関係であったと言えます。
その一面で
「私はお前を騎士にしてやったんだ。だから贈り物をするべきだぞ」
と軽口を叩く場面もあるほどです。
グリフレット: 最大の見せ場は奪われる
「アーサー王の死」が出来る以前の「古いアーサー王伝説」。
ここにおいて、グリフレットは「瀕死の重傷を負ったアーサー王の命令で、王の愛剣エクスカリバーを湖の乙女に返却」という役目を担っていました。
ですが、「アーサー王の死」ではこの役目がベディヴィアと入れ替わり、最後のシーンにグリフレットは登場しません。
残念ながら、グリフレットはこの後の出来事に役目?を果たします。
グリフレット: 墓の守り人
「アーサー王の死」では、エクスカリバーが湖の乙女に返還され、瀕死のアーサー王が異世界アヴァロンへ旅経ったのを見送った後。
グリフレットは「貴婦人たちによってアーサー王が葬られた」という立派な墓を発見します。
彼は、この墓を生涯守ることを誓って聖職者となりますが、18日後に死亡しています。
まとめ: グリフレットはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士の一人グリフレットについて紹介させていただきました。
決して強いわけではないが、王の数少ない友人としてその支えとなる・・・・。
泣ける。
という訳で今回のまとめ
- グリフレットは円卓の騎士の一人
- アーサー王の最古参の家臣の一人
- 決して強いわけではなく、戦いも負けが多い
- アーサー王が気を許し、軽口を言うほどの関係
- 元々「アーサー王の剣を湖の乙女に返却する」という役割があった
- アーサー王の死後、墓を守る聖職者となり、18日後に死亡している
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