今回お話するのは
道化師にして騎士
ダゴネット
です。
地味であろうが、負けばかりでも、よき忠臣なのはなんか心に来ますね。
ダゴネットとは?
ダゴネットはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
アーサー王が宮廷道化師を騎士にするという変わった経歴の持ち主でもあります。
~ダゴネットのプロフィール~
- 欧文表記: Dagonet
- 異名; 道化
- 初登場: キャクストン版第9巻3章
登場する物語は
- 円卓の騎士の冒険とロマンス
などで活躍しております。
ダゴネット: そもそも宮廷道化師とは
宮廷道化師は古代から中世にかけて、国王や貴族などの高貴な身分の人たちに仕えていた人間。
- 言葉遊びや知識豊かな言語能力で雇い主を笑わせる
- 宴会やくつろぎの場で楽器演奏や歌を披露する
- 異常な身体的特徴を持つ者は、その部位をわざと晒す
などが彼らの仕事でした。
サーカスや見世物小屋のさらに高級な職業とも言えます。
宮廷道化師は頭がいい
宮廷道化師はあくまでも「雇い主の愛玩動物」であり、法的な権利、保証は特にありません。
しかし、頭がいいので権力者の近くで直接意見を具申、独特の立ち位置を獲得し、権力者の最大の理解者となる場合もあります。
ダゴネットもその例に漏れず、トリスタン卿を強烈に批判しまくったりと、頭がよくないとできないことをしています。
ダゴネット: 騎士であり道化師
ダゴネットは珍しく、アーサー王の宮廷に勤めていた道化師です。
アーサー王が取り立てて騎士になったという珍しい経歴を持ちます。
騎士となっても道化師としての本分は忘れず、馬上槍試合に出るたびに周囲を笑わせるという逸話があります。
ダゴネット: 実力は低い
円卓の騎士の一員であるダゴネット。
ですが、騎士としての実力はそこまで高くないといわれています。
有名な話として、経験不足で馬上での戦いを最も苦手としていた「ブルーノ・ル・ノワール」。
ダゴネットはこの騎士に馬上戦闘で唯一敗北した騎士でもあります。
その他にも
- パロミデスに槍で一突きされて落馬させられる
- 狂乱した全裸のトリスタンに池に突き落とされる
と面白く、ド派手な敗北が目立つ、負けても笑いを取る円卓の騎士です。
まとめ: ダゴネットはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士の一人ダゴネットについて紹介させていただきました。
戦えるし笑いも起こせる騎士。あとは、実力さえあれば最強の騎士だったんでしょう・・・・・。
という訳で今回のまとめ
- ダゴネットは円卓の騎士の一人
- 元宮廷道化師
- アーサー王が円卓の騎士にした
- 実力は低く、様々な戦いにド派手に負けている
- 馬上戦闘が大の苦手であった若手の騎士に唯一敗北した
- トリスタンに辛辣な批判をしたり、全裸のトリスタンに池に突き落とされたりしている
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