今回お話するのは
やられ役な騎士
サグラモアー
です。
古株の騎士なのに実力がそこまで高くないのってあるあるなんですかね?
サグラモアーとは?
サグラモアーはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
アーサー王が王として即位した直後から名前が出ている最古参の家臣です。
~サグラモアーのプロフィール~
- 欧文表記1: Sagramore
- 欧文表記2: Sagremor
- 別表記: サグラモール
- 異名: 勇猛なる、望み強き
- 初登場: キャクストン版第4巻25章
この他にも
- アーサー王の即位と欧州統一
- 円卓の騎士の冒険とロマンス
などに登場しています。
サグラモアー: やられ役な騎士
円卓の騎士の一員としては古株ですが、残念なことに目立った出番はありません。
それどころか、「円卓の騎士のやられ役」の名前として上がるほどです。
騎士との共同戦線などでは武勲を立てたりしていますが、それ以外の戦績は・・・・。
ランスロットやマーハウスなど、円卓の騎士の中でも強者と呼べる騎士たちに戦いを挑み、その都度返り討ちにされてしまっています。
また、アリーという騎士の「最も強い騎士が傷を調べないと傷が癒えない」という呪いにも真っ先に挑み、失敗してしまうことも・・・・・。
サグラモアー: 騎士たちの仲は良好
騎士たちに戦いを挑んだりしているサグラモアーですが、騎士たちとの関係は良好なほど。
ランスロット卿が発狂して宮廷を飛び出した時、親族と一緒に探しに旅に出ています。
ましてや、アリーの治療では自分の力を試すためといえ、人命救助に真っ先に挑んでいます。
どのような意図であろうが、嫌われるような騎士ではないでしょう。
しかし、円卓内戦や最終戦争ではアーサー王の側として戦っているとされていますが、具体的な描写はありません。
サグラモアー: 活躍する話もある
やられ役としての役割が目立ち、他の騎士との共同戦線で活躍が多いサグラモアー。
それでも彼が活躍する物語もちゃんと存在しています。
それが「流布本サイクル」という、13世紀の最初の方にフランスで作られた物語です。
流布本サイクル
この作品においてサグラモアーはハンガリーの王子。
東ヨーロッパで栄えたビザンツ帝国の皇帝の甥として登場しています。
彼の弟2人は騎士ではなくキリスト教の司教となり、妹のクレールは巨人に捕らえられていた。
ただ、円卓の騎士ガングランに救出されている。
サグラモアーは戦いの度に、病と空腹で倒れてしまう特徴があり、騎士ケイから「若い屍」というあだ名をつけられてしまった。
そんな彼は物語の終盤に、アーサー王とモードレッドの最終戦争においてモードレッドと戦い、彼の手で殺害されてしまう。
この物語でも彼は死んでしまっていますが、最後の最後で華々しく散っています。
まとめ: サグラモアーはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士の一人サグラモアーについて紹介させていただきました。
活躍したり、やられ役として多い騎士ですが、古参の騎士に悪口に近いあだ名を付けれるのはケイぐらいでしょう。
という訳で今回のまとめ
- サグラモアーは円卓の騎士の古株の一人
- ランスロットやマーハウスなどに一騎打ちを挑んで返り討ちに
- アリーの治療に挑んだが失敗している
- 騎士たちとの関係は良好である
- 戦いの度に空腹と病で毎回倒れる
- 騎士ケイから「若い屍」という酷いあだ名を付けられる
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