今回お話するのは
円卓最強の騎士の1人
ラモラック
です。
ラモラックとは?
ラモラックはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
父はペリノ―王であり、円卓の騎士の中では強い部類の騎士です。
~ラモラックのプロフィール~
- 欧文表記: Lamorak
- 父: ペリノ―王
- 兄弟: トー卿、アグロヴァル卿、パーシヴァル卿
- 初登場: キャクストン版第1巻24章
- 円卓の騎士の冒険とロマンス
などに登場しています。
円卓の3強の騎士の1人
ラモラックは、ランスロットを始めとする強者が多い円卓の騎士の中でも最強と称されています。
- ランスロット
- トリスタン
- ラモラック
の3人が円卓の騎士の中で、最も最強といわれています。
ラモラックは数多くの武勲を挙げているほか、常人離れした戦歴を持っています。
ある戦いでは500人の騎士を打ち負かしたこともあるとか。
トリスタンと不仲からの最強のタッグ
円卓最強の騎士達「ラモラック」と「トリスタン」。
この2人は当初仲が悪かったと言われており、その原因はちょっとした勘違いからであったという。
~トリスタンとラモラック~
ある槍試合の時、ラモラックは既に数十人と戦い疲弊しきっていた。
そんなラモラックに対してトリスタンは
「疲れて弱っている騎士と戦うのは騎士道に反する」
と、ラモラックとの対戦を拒否した。
この言葉をラモラックは侮辱の言葉と捉えてしまった。
「自分と戦う価値はないとでも言うつもりか」
この勘違いは修正されないまま、試合は終わってしまった。
そして、ラモラックはその腹いせと言わんばかりに、トリスタンの恋人イゾルデ王妃にある贈り物をした。
その贈り物は「不貞をしている者が飲むと飲み物がこぼれる魔法の杯」で、イゾルデの不貞を暴こうとした。
「イゾルデが侮辱された」ことに怒ったトリスタンは、ラモラックと決闘を行うことに。
2人は決闘を行い、刃を交えるうちにお互いの武芸を認め合った。
お互いに和解し、友人となりお互いに固い絆で結ばれたのであった。
人間関係のもつれ
ラモラックは円卓最強の騎士でしたが、
- 人間関係
- 貴婦人との恋愛
- 自身の家族の因縁
によって暗殺されてしまいます。
~愛した女性~
ラモラックが愛した女性の名はマーゴース。
この女性の夫はアーサー王に反逆を行ったロット王。
このロット王は、ラモラックの父ペリノ―王が戦争の最中に殺害されてしまった過去がある。
つまり、ラモラックは自分の父が殺した男の妻を愛してしまったのであった。
そして最悪なことに、この夫婦の息子たちが同じく円卓の騎士ガウェイン兄弟であった。
- ガウェイン
- ガレス
- アグラヴェイン
- ガヘリス
の4兄弟は
「自分の母が父を殺した男の息子と寝ている」
という事は到底許せないとして、ラモラックを殺害しようとした。
この計画にはガレスを除く3人が参加し、ラモラックとマーゴースが同衾中に3人が押し入ったが、
「武装していない人間を殺すのは騎士道に反する」
として、ラモラックは殺されずに済んだのであった。
ただ、この事件でガウェイン兄弟の1人ガヘリスが、自分の母親を殺害している。
最強の騎士の最期
ガウェイン兄弟から見逃されたラモラックは、キャメロットを後にしました。
しかし、その後ラモラックは命果てることになってしまいました。
~疲れても最強の騎士~
サールースで行われた槍試合において、パロミデスという円卓の騎士が活躍し、敵う騎士がいないと嘆いていたアーサー王。
王の為にラモラックは、ガウェイン達に殺害されることを覚悟の上で参戦。
ラモラックは大会において見事優勝を果たした。
だが、大会から去っていくラモラックを
- モードレッド
- ガウェイン
- アグラヴェイン
- ガヘリス
の4人が襲撃。
大会直後で疲弊しきっていたことや、4対1という不利な戦いであったが、ラモラックは3時間も戦い続けた。
しかし、最期はガウェインから背中に一撃を受けて殺されてしまったのであった。
まとめ: ラモラックはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士の一人ラモラックについて紹介させていただきました。
4対1で疲弊しきっていながら3時間も戦い続けるという、化け物っぷりを示してくれた最強の騎士。
ただ、未亡人を抱くのはそれ相応の危険が伴うという事でしょうか・・・。
という訳で今回のまとめ
- ラモラックは円卓の騎士の1人
- ランスロットやトリスタンと並ぶ最強の騎士の1人
- トリスタンとはちょっとした行き違いから決闘
- 決闘でお互いに固い絆で結ばれるようになった
- 自分の父が殺した男の妻(ガウェイン兄弟の母)と恋仲になった
- ガウェイン兄弟に命を狙われた
- 最後はガウェイン兄弟とモードレッドの4人に襲われ、殺される
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