今回お話するのは
アーサー王の育ての親
エクター
です。
エクターとは?
エクターはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
アーサー王の本当の父親ではなく、育て親。
~エクターのプロフィール~
- 欧文表記: Ector
- 名前: サー・エクター
- 養子: アーサー王
- 息子: ケイ
- 初登場: キャクストン版第1巻3章
- アーサー王の即位と欧州統一
などに登場しています。
エクター: アーサー王の育ての親
アーサー王の父親は「先代ブリテン王のユーサー」です。
しかし、アーサー王は自分の父親と一度も会ったことがなく、「エクター」という騎士が育てていました。
ユーサー王はアーサー王を設けた後、魔術師マーリンの助言に従い、忠臣のエクターをアーサーの教育係に任命しました。
ただ、この時アーサー王の身分は本人には明かされていませんでした。
そして、エクターが教育係となってからすぐにユーサー王が病によって死亡。
エクター: アーサーの即位後
ユーサー王の死後、国は王位継承をめぐって戦乱の世に陥ってしまいました。
当然、アーサーはユーサー王の息子なので殺されるはずでした。
そんな苦境の中でも、ユーサーは彼を立派な青年に育てました。
そして、彼はその後「選定の剣(カリバーン)」を引き抜き「自分の王位」を示しました。
そのことを知ったエクターは
「アーサー王の出自、自分が義理の父として育ててきた経緯」
を全て明かし、息子のケイと共にアーサー王の家臣(執事)として支えるようになった。
エクター: 公平誠実だが・・・・
アーサー王の家臣として忠誠を誓ったエクターとはいえ、身内に甘いのは全世界共通。
忠誠を誓った時、アーサー王に対して
「自分の息子ケイを全領土の国務長官に取り立ててほしい」
と頼んだ。
アーサー王はその願いを快く承諾。
「私とケイが生きている限り、他の人間にその役目はやらせはしない」
と自分を育ててくれた父エクターに誓ったという。
この時、エクターは既に高齢でしたが彼の功績は「ユーサー王の忠臣の名に恥じないもの」でした。
まとめ: エクターはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士の一人エクターについて紹介させていただきました。
自分を育ててくれた父が本当の父親ではなかったという、どこぞの少年漫画のような展開。
好きです。
という訳で今回のまとめ
- エクターは円卓の騎士の1人
- アーサー王の父ユーサー王の家臣であった
- マーリンの助言に従い、アーサーを身分を隠して育てた
- ケイという騎士が実の息子
- アーサーが王に即位した後は忠誠を誓い、執事として支えている
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