今回お話するのは
利用するのはその知恵
ディナダン
です。
ディナダンとは?
ディナダンはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
同じく円卓の騎士「ラ・コート・マル・タイユ」の兄にあたります。
~ディナダンのプロフィール~
- 欧文表記: Dinadan
- 別表記1: 猛り狂うウルフ
- 初登場: キャクストン版第1巻11章
- 円卓の騎士の冒険とロマンス
などに登場しています。
ディナダン: 世話好きな騎士
明るくサービス精神旺盛であり、人を笑わせることが好きな騎士。
そんなディナダンは、困っている良い騎士がいるときは「自分のできる範囲」で手助けをしたりします。
有名なお話は「トリスタンの宿敵マーク王が彼を侮辱した時」です。
彼はマーク王の悪口をふんだんに盛り込んだ歌を、ハープ弾きのエリオットに教える。
その歌を本人の前で歌わせて、トリスタンを侮辱したことへの仕返しを果たす。
そんな感じで、ある意味で仲間想いの騎士といえます。
ランスロットに・・・・
好奇心旺盛で強い騎士と共に冒険します。
トリスタン以外にも、ランスロットとも冒険をしたりしています。
その中で酷い目にもあっており、とある馬上槍試合では
「女装をしたランスロットと戦い落馬。そのまま森に連れていかれて女装をさせられ、試合会場に戻らされる」
という目にあっています。
かわいそう・・・・。
ディナダン: 頭脳戦を得意とする騎士
円卓の騎士では、「強さ=武力・勇気」という認識。
そんな中で彼は合理的・現実的な考えを持った騎士で、「頭脳」を使って戦いの中で立ち回る智将でした。
彼を仲間たちは「優しく賢い立派な騎士」と称されます。
敵を侮辱する時も、ただ侮辱するのではなく「思わず感心する」ような方法を使っていた。
もちろん、「頭脳」も「武力」の両方を兼ね備えており、文武両道の騎士とも言えます。
ディナダン: トリスタンの戦友
彼はよくトリスタンと行動をすることが多く、非常に仲が良いです。
彼の名前と活躍は、「トリスタンとパロミデスのイゾルデを巡る戦い」において多く見れます。
また、トリスタンを助けることも多く、前述したマーク王からの侮辱でも活躍しています。
それ以外にも、あえてトリスタンを侮辱して奮い立たせたりする行動も取ったり・・・。
トリスタンの冒険は、ディナダンなくして成功はなかったのかもしれません。
ディナダン: 聖杯探求で死亡?
そんなディナダンの皮肉は切れ味が良すぎました。
それ故にモードレッドやアグラヴェインは彼を憎んでいました。
特にモードレッドは
「彼の優れた観察眼は、アーサー王への謀反を看破してしまうかもしれない」
と危惧していました。
そして、彼は聖杯探索でモードレッドとアグラヴェインによって、殺害されてしまいました。
ですがその後「アリーの治療」という物語で、彼の名前が存在しています。
作者が忘れていたのか、実は殺されていなかったのかはわかっていません。
(アーサー王伝説ではこういった矛盾はよくあります)
まとめ: ディナダンはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士の一人ディナダンについて紹介させていただきました。
ムード―メーカーで人気者であっても、それを危惧される時もあるということを体現した騎士ですね・・・。
- ディナダンは円卓の騎士の1人
- 頭脳と武力(奮った文献は少ない)を持ち合わせた騎士
- ムードメーカーで騎士の悩みを解決する為に頑張る
- トリスタンの戦友で、共に冒険をしてきた
- 女装をしたランスロットに女装をさせられている
- 優れた観察眼を危惧され、モードレッドに殺害されている
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