今回お話するのは
聖杯探索の騎士
パーシヴァル
です。
パーシヴァルとは?
パーシヴァルはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
「ペルスヴァル」「パルチヴァ―ル」といった作品における主人公の騎士でもある。
~パーシヴァルのプロフィール~
- 欧文表記: Perceval,Percival
- 別表記1: ぺレスヴァル
- 別表記2: パルジファル
- 別表記3: パルチヴァ―ル
- 別表記4: パーシバル
- 初登場: キャクストン版第1巻24章
この他にも
- 円卓の騎士の冒険とロマンス
- 聖杯探索
などに登場しています。
名前の語源は
perce(貫く)+val(谷)
「谷を駆け抜ける者」が有力となる。
パーシヴァル: 円卓の騎士上位格
彼はペリノ―王という「アーサー王を実力でねじ伏せた」「ブリタニア平定戦争でアーサー王に力を貸した」といった華々しい経歴を持つ騎士の息子。
「ペリノ―王の息子」以外の記述が少ないが、騎士としての実力は確かなもの。
~騎士に憧れて~
パーシヴァルは幼15歳の時に父を失い、「騎士とは無縁の環境ウェールズの森」で育っていた。
母は息子に騎士としては育って欲しくない願いがあった。
だが、ある時数人の騎士たちと出会ったことで騎士に憧れを抱き、騎士になるべくアーサー王の下へ向かった。
そこで、アーサー王に対し自らを素晴らしい騎士であるということを証明。
騎士としての爵位を与えられ、騎士の会合に参加し、円卓の騎士の一員となった。
円卓の騎士で最も最強と言われた騎士「ランスロット」と戦い、引き分けに持ち越すといった実力を兼ね備えている。
パーシヴァル: 聖杯探索の同行者
円卓の騎士の一員となったパーシヴァルは「聖杯探索」という任務に就いた。
数多くの騎士たちが失敗する中で、彼自身も一度は失敗。
その後、
の4人で再度冒険に。(ディンドラーネは道中で亡くなる)
道中様々な試練を乗り越え、立派な騎士として成長した彼らはついに聖杯を見つける。
だが、最後の試練は「バラバラに砕け散った剣を元に戻す」という無理難題。
パーシヴァルとボースは失敗してしまったが、ガラハッドは見事に成功。
3人は聖杯を見つけることはできたが、獲得できたのはガラハッドのみであった。
パーシヴァル: 騎士の最期
聖杯を探索した後、3人の騎士たちはどうなってしまったのでしょうか?
その帰路のお話と、パーシヴァルの最後のお話を追っていきます。
~友の死~
聖杯を獲得することが出来た一行はアーサー王の城への帰路についた。
しかし、途中で立ち寄ったサラスという街で異教の王エストラウスに投獄監禁された。
だが、異教の王の死去は近いことを悟って3人を許す。
エストラウスの死去、ガラハッドがサラスをしばらく治めることとなった。
そして、聖杯を手に入れてから1年近くが過ぎた時、ガラハッドは聖杯の導きによってこの世を去った。
彼の死後、ボースは聖杯探索の顛末をアーサー王に伝えにいった。
一方、パーシヴァルは剣と鎧を捨て、隠者(僧)として庵で静かに過ごすようになった。
そして、ガラハッドが旅立ってから約1年2ヶ月後にパーシヴァルはこの世を去り、その遺体は妹とガラハッドの側に埋葬された。
パーシヴァル: 真の聖杯獲得者?
ここまでのパーシヴァルのお話は「アーサー王の死」においてのお話です。
しかしこのお話が参考にしたであろう
- ペルスヴァルまたは聖杯の物語
- パルチヴァ―ル
においては「聖杯探索を成し遂げた騎士」という物語の主人公であった。
役目や立場は全て「ガラハッド」に引き継がれてしまった騎士。
また、これらの作品では
- 生い立ち~幼少期
- 騎士になった経緯
- 数々の冒険譚
などなど、主人公という立場に相応しいだけのエピソードがあります。
特に、パーシヴァルの記述に関しては
少年時代に森を遊び場として野山を駆け巡っていた。
その為か甲冑を着たまま鐙(馬に乗る時に用いる道具)を踏むことなく馬に飛び乗る。
投げ槍の一撃で相手の騎士を葬る
と、騎士というよりかは野生児を匂わせる身体能力を持っています。
まとめ: パーシヴァルはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士の一人パーシヴァルについて紹介させていただきました。
実際、聖杯探索のお話やアーサー王伝説も複数あり、今回話したのも1つの物語であり、他のお話もあります。
興味があれば是非、もっと読んでみてください。
という訳で今回のまとめ
- パーシヴァルは円卓の騎士の一人
- ペリノ―王の息子であり、最強の騎士
- ランスロットと戦い引き分けになるぐらい強い
- 聖杯探索に一度失敗している
- ガラハッド、ボースの3人で聖杯を発見
- 聖杯発見の2年2か月後に死去している
- パーシヴァルが聖杯を獲得したお話もある
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