【アーサー王伝説】第1巻4章 「ユーサー王の死」
アーサー王誕生から2年後には重い病気でユーサー王は床に着いた。
数多くの敵の侵略が起き、マーリンは担架に載ってでも戦いに行かないといけないと諭した。
ユーサーは戦いに勝利したが、重病となり3日3晩口がきけなくなった。
ユーサーは「アーサーよ。正々堂々と王位を要求するのだ。さもなくば私の祝福は失われるだろう。」
こう言い残しユーサー王は死去し、埋葬されるのであった。
主な登場人物
- ユーサー王
- イグレイン
- ブラシァス
- ウルフィアス
- マーリン
物語の感想
ユーサー王がアーサー王誕生から2年後に重い病に倒れ、敵の侵略が起きたとき、マーリンは彼に戦いに臨むよう諭しました。病人に対して鞭を打つような扱いですが、王ゆえに国民のためなら休むことすら許されないのでしょう。。。
ユーサー王はその忠告に従い、戦いに勝利しましたが、重病に陥り、口がきけなくなりました。この苦境にあってもユーサー王は、アーサーに対して王位を要求するように言い残しました。
ユーサー王のこの遺言は、アーサー王の成長と責任につながっていきます。アーサー王が正々堂々と王位を要求するように求め、自身の祝福がアーサーに与えられることを願っていたのです。
ユーサー王の死去と埋葬により、国は長い戦乱と混乱に陥りますが、この出来事が序盤のアーサー王伝説の中で大きな役割を果たし、彼の死は物語の流れに変化をもたらします。彼の死去は悲しみと喪失をもたらしましたが、同時にアーサー王の王位継承と彼の成長の機会ともなっていきます。
ユーサー王の最期の言葉や彼の死は、アーサー王が将来の王として成長していく上での重要な出来事になります。
出典1: トマス・マロリー「アーサー王物語 1(筑摩書房)」
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