今回お話するのは
エクスカリバーの所有者
アコーロン
です。
目的の為なら恋人まで利用する。あなたならできますか?
アコーロンとは?
アコーロンはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
アーサー王以外でエクスカリバーを持ったことがある唯一の騎士。
~アコーロンのプロフィール~
- 欧文表記: Accolon
- 別表記: アコロン
- 初登場: キャクストン版第2巻11章
- アーサー王の即位と欧州統一
などに登場しています。
アコーロン: 魔女モルガンの愛人
モリガンはアーサー王の異父姉。
彼女はアーサー王に対して特に目的や理由が明かされていませんが、異常に憎んでいて執拗に命を狙う邪悪な魔女。
アコーロンはモルガンのアーサー王への憎悪を知ってはいましたが、ただ従っていただけ。
彼自身はアーサー王に対して剣を向ける覚悟はなかった騎士です。
アコーロン: アーサー王との決闘
モリガンはそのアコーロンを利用してアーサー王を始末しようとしました。
~引き裂かれた騎士たち~
ある日、アコーロンとアーサー王、ウリエン王の3人が、狩りの途中で仲間とはぐれてしまった。
運よく屋形船を見つけて一夜をそこで明かすことになったが、それはモルガンの罠であった。
3人は話術や魔法でバラバラに引き離され、アーサー王のエクスカリバーが盗まれてしまった。
だが、本当の悲劇はそこからであった。
エクスカリバーはあろうことかアコーロンに渡され、魔法でお互いのことを知らなかったアーサー王とアコーロンは敵対することになってしまったのである。
モルガンは自分の野望の為に、愛人さえも騙したのである。
アコーロン: 騎士の死亡
戦いはアコーロンの優勢で進んでいきましたが、途中で湖の乙女が乱入。
エクスカリバーがアーサー王の元に戻り、アーサー王の逆転となった。
そして、戦いの最後にようやく二人はお互いに正体を知ったのである。
背後にいる黒幕がモリガンと知ったアーサー王はアコーロンを許しました。
ですが、決闘の傷が元で4日後にアコーロンは死亡してしまった。
その棺はアーサー王がモリガンの元へ送り届けられました。
失ったエクスカリバーの鞘
だが、アコーロンの死を知るなりモリガンはまたもや動きました。
アーサー王の寝室に忍び込み、エクスカリバーを盗もうと画策したのです。
ただ、エクスカリバー本体ではなくその鞘だけを盗むことに成功。
剣の鞘を湖に投げ捨ててしまった。
このエクスカリバーの鞘には「いかなる傷も受けない」という魔法の力があり、それが失われてしまったのである。
この出来事のせいで、アーサー王はモードレッドとの戦いで致命傷を負ったのである。
ちなみに、モルガンは鞘を投げ捨てて帰る途中に、アコーロンの従兄弟の騎士の命を救うということをしています。
まとめ: アコーロンはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士の一人アコーロンについて紹介させていただきました。
自分の野望の為に愛するものさえも利用し、切り捨てる・・・・・。
末恐ろしいものですね・・・・。
という訳で今回のまとめ
- アコーロンは円卓の騎士の一人
- 魔女モルガンの愛人であり、利用された
- 盗まれたエクスカリバーを渡されて、アーサー王と敵対
- お互いに知らないまま決闘を行い、致命傷を負う
- 決闘から4日後に死亡
- アーサー王の鞘は盗まれて湖に捨てられた
- 鞘には「いかなる傷も受けない」という力があった
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