今回紹介するのは
逆ハーレムを達成
ドラウパディー
です。
インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。
[スポンサーリンク]インド神話のドラウパディーとは?
ドラウパディーは「英雄物語」における女神さまの一人です。
~ドラウパディーのプロフィール~
- 名前の意味: 「ドルバタの娘」
- 別名1: バーンチャーリ
- 別名2: クリシュナ―
- 別名3: ヤージュニャセーニ―
- 夫: バーンダヴァ5兄弟
- 出典: マハーバーラタ
インドの一夫多妻
一夫多妻・・・・別名ハーレム。
アニメや漫画みたいに簡単ではなく、「複数の妻を同時に養える経済力」が必要になってきます。
日本では違法とされていますが、インドなどでは「イスラム教のみ」に限ってOKとなっています。
数的には4人までなら大丈夫と書いてありましたが、5人以上もあるとのこと。
女神サティーの転生後の姿
基本英雄物語では女神が女性に転生することが綴られていますが彼女も例にもれません。
このドラウパディーは「女神サティー」が地上に転生した後の姿です。
ドルパタという王が敵を呪う儀式の最中に
「この者が戦争の引き金になる」
という予言とともに、浅黒い肌を持つ絶世の美女が祭壇の火の中から成人した姿で生まれました。
この美女がドラウパディーです。
ドラウパディーの逆ハーレム物語と苦難
ドラウパディーが生まれた後の物語と苦難の物語があります。
~ドラウパディーの苦難と栄光~
ドラウパディーは産まれた後、婿取りの儀式が執り行われた。
この儀式は「パーンダヴァ5兄弟の3男」のアルジュナが勝利した。
アルジュナはドラウパディーを連れて家に帰ると、アルジュナの母は女性を連れてきたとは知らなかった。
いつものように食べ物を集めてきたと勘違いし、
「持ち帰ったものは皆で食べなさい」
と発言してしまい、ドラウパディーは5兄弟の共通の妻となってしまった。
その後、5兄弟は国を統治する王となった。
しかし、従兄弟の「百兄弟」が仕組んだイカサマ博打によって、「財産」「地位」「ドラウパディー」など全てを奪われてしまった。
「ドラウパディー」は公衆の面前で服を脱がされるという屈辱を受けることになった。
だが、ヴィシュヌ神の化身でもある英雄クリシュナが「服を1枚脱がされるたびに服を1枚着せる」ことをしてくれたので彼女の最低限の名誉だけは守られた。
その後も夫婦の苦難の日々は続いた。
13年間もの放浪ののちに、国を奪った従兄弟たちとの戦争に臨み、息子と一族のほとんどを戦死させることとなった。
だが、王位は奪還することには成功し、その後36年にわたってドラウパディーは王妃の座に君臨。
最後は夫たちと一緒に世を捨てた。
最後は切なくなる話ですが、まさに栄光と苦難の物語です。
まさか博打で全てを失うなんて誰が想像できようか・・・・・。
なぜ逆ハーレムになったのか?
なぜドラウパディーは逆ハーレムになったのか?
実は彼女たち夫婦6人の前世に原因があります。
1つ目の原因は「インドラ神がシヴァ神に反抗して敗北し、その罰としてインドラは男5人の男に転生し、女神サティーの化身を妻にする」という運命が決まっていたことです。
2つ目の原因は「ドラウパディーの前世である娘がシヴァ神に5回「夫が欲しい」と願ったため」です。
つまり彼女が逆ハーレムを築くことが出来たのは運命で決まっていたからであり、政治的理由とかではないということです。
どの道シヴァ神が関わっていますが、なんというか・・・・・どうというか。
まとめ: ドラウパディーはこんな女神
今回はインドの逆ハーレムを達成した女神ドラウパディーについて紹介させていただきました。
どんな苦難であっても夫たちと共に全てを取り戻した話は面白いものです。
過去の運命で決まった夫というのもなかなか感慨深いものですね・・・・。
という訳で今回のまとめ
- ドラウパディーはインド神話の女神
- 女神サティーの転生した姿
- 浅黒い肌の絶世の美女
- 母親の勘違いで5人の兄弟の妻になる
- 策略によって辱めにあうがクリシュナのおかげで助かる
- すべてを取り返す戦争で一族のほとんどは戦死
- 戦争に勝利し、王妃に36年間君臨
- 最後は夫たちと共に世を捨てる