今回紹介するのは
最も美しき女神
エーディン
です。
ケルト神話に興味がある人はぜひ一読してみてください。
エーディンとは?
エーディンはケルト神話の女神であり、人間の女性?
アイルランドにおける女神であり、トゥアハ・デ・ダナーン神族が支配していた後の時代の女神でもあります。
~エーディンのプロフィール~
- 欧文表記: Etain
- 別名1: ブア(Bol)
- 別名2: Edain
- 別名3: Aideen
- 別名4: Etaoin
- 種族: 人間?
- 名前の意味: 情熱、嫉妬
エーディン: ケルト神話1の美人
ケルト神話の女神たちは多くの美女・美人が登場します。
ですが、その中でもエーディンの美しさは極めているといわれています。
その美しさは神々も「全アイルランドにおいて最も美しい女性」と称するほど。
エーディンの美しさは様々な言葉を重ねることで表現されることが多いです。
「ダ・デルガの館の崩壊」という書物では
- 金髪はふたつに分けられている
- 頬は「ジギタリス」のように赤い
- 瞳はヒヤシンスのように青い
- 歯はちりばめた真珠のよう
- 両手は雪のように純白
これだけでも美しさを褒めたたえられたものですが、一応これでも控えめです。
エーディン: 美人ゆえの受難
しかし、美人ゆえなのか美人であろうがなのか・・・・。
平穏で幸せな生活を送ることができなかった不幸な女神さまです。
~女神の転生物語~
トゥアハ・デ・ダナーン神族が地上の人間に統治権を譲り渡し、神々が異世界に移り住んだ後の時代。
異界を支配していた神ミディールは、「もっとも美しい女性と結婚を果たしたい」と願った。
そして妻エーディンを迎え入れたが、ミディールの最初の妻「ファームナッハ」がエーディンに嫉妬した。
ミディールは彼女を紫色の蝶(ハエという説)に変えてしまった。
姿を変えられてもエーディンは夫を愛し続けたが、さらに怒った最初の妻は魔法の風でエーディンを吹き飛ばしてしまった。
彼女が吹き飛ばされた先は、アルスターのエタアという王の館の飲み物の中。
その中に落ちてしまい、さらに王妃に飲み込まれてしまったのである。
エーディン: 妻の奪還作戦
飲み込まれたエーディンはどうなってしまったのか?
その後、
~お互いの妻奪還物語~
エーディンを飲み込んでしまった王妃はその後、美しい娘を産み、娘を「エーディン」と名付けた。
この出来事は初代エーディンが産まれてから1012年の月日が経った後のこと。
エタア王の娘エーディンは「エオハズ」という王様と結婚。
その一方で、妻を失ったミディールは妻の行方を探し続け、人間界で生まれ変わったということに気が付いた。
だが、産まれ変わったエーディンはミディールへの愛はもうなかった。
だが彼女への愛を諦めきれないミディールは策略を張り巡らせ、エーディンを奪い取ることに成功。
だが、妻を奪われたエオハズ王もまた、エーディンの奪還に向かうのであった。
エーディン: 物語の結末
エーディンをエーディン奪われたエオハズ王は怒り、ミディールの住む妖精の丘を次々と破壊。
最後の丘のみが残った時、ミディールは「エーディンそっくりに化けた50人に侍女」を用意し、その中に本物のエーディンを隠した。
そして、エオハズ王に「本物のエーディンを選べたら帰してやる」と試練を与えました。
だが、エーディンは人間の王の妻として生きることを選択し、「私が本当のエーディンです」と王に名乗った。
そして、エーディンとエオハズ王は国に帰り、娘「エーディン」を得て物語は終わる。
まとめ: エーディンはこんな女神
今回はケルト神話で最も美しい女神エーディンを紹介させていただきました。
自分の娘を母親と同じ名前にするのはややこしくなります・・・・・。
美人ゆえに受難というのはどの世界でも起こりうる話ということです。
という訳で今回のまとめ
- エーディンはケルト神話で最も美しい女神
- 数多の言葉で彼女の美貌を褒めたたえることが多い
- 異界を支配する神「ミディール」の2番目の妻となる
- 1番目の妻の嫉妬心により「蝶」に変えられた
- 人間界に飛ばされ、妃のお腹の中に入り同じ名前の娘として転生
- エオハズ王と結婚を果たす
- ミディールがエーディンを連れ戻す(エーディンには前世の記憶はない)
- エオハズ王が奪い返す(エーディンが自ら戻ることを選択)
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