今回お話しするのは
愛媛県の女神様
エヒメ
です。
女神さまが県の名前になるのは羨ましいな
エヒメとは?
エヒメは日本神話に登場する女神さまの1柱です。
「国産み神話」において、イザナギとイザナミが生んだ子供として有名です。
~エヒメの登場書物~
- 古事記: 愛比売命
- 日本書紀: 登場しない
恐らく気づいていると思いますし、タイトルでネタバレしていますが、「エヒメ」は「愛媛県」の女神さまです。
エヒメ: 全国唯一の由来
「愛媛県」は四国の北西部に位置する、全国的にミカンの名産地です。
実は、日本の全国の47都道府県の名前の内、この「愛媛県」は唯一神様の名前から由来する県です。
「エヒメ」は文字通り、「愛すべき女性」「美しい女性」を意味する名前。
愛媛県そのものの守り神で、「伊豫神社(いよじんじゃ)」の「伊豫豆比古命(いよおひこのみこと)神社」に今も祀られているそうです。
エヒメ: 2番目に生まれた日本列島の島
古事記に書かれた物語には「エヒメ」が誕生した物語があります。
~島を作った神様~
日本列島を生み出した「イザナギ」と「イザナミ」。
彼らは結婚をした後に、「14の島」を生み、その後に「25の神」の神を生みました。
正しい結婚をして最初に産み出したのが、現在の大阪と四国の間の島「淡路島」であった。
そして、その次に産み出されたのが「伊予之二名島」という島にして神という存在であった。
エヒメ: 「イヨノフタナノシマ」
「イヨノフタナノシマ(伊予之二名島)」は島にして神様です。
イザナギとイザナミが「淡路島」の次に生み出した神です。
1つの体に4つの顔を持つ神
であり、「エヒメ」はこの1つの顔でした。
なぜ、4つの顔を持つ神が単独の神として信仰されるのか。
その理由は定かではありません。
全ての4つの顔には、ぞれぞれ名前と特徴などがあります。
イワスヒコ (石土毘古神) | 「家宅六神」の長男 石と土の神 |
イワスヒメ (石巣比売神) | 「家宅六神」の長女 砂の女神 |
オオトヒワケ (大戸日別神) | 「家宅六神」の次男 扉の神 |
アメノフキオ (天之吹男神) | 「家宅六神」の三男 屋根を作る神 |
オオヤビコ (大屋毘古神) | 「家宅六神」の四男 完成した屋根の守護神 |
カザモツワケノオシオ (風木津別之忍男神) | 「家宅六神」の五男 家を防風から守る神 |
右:役割
それぞれ、四国と対応していることが分かりますね。
まとめ: エヒメはこんな女神
今回は日本神話における女神「エヒメ」について紹介させていただきました。
日本で唯一の県の名前を冠した女神。
名前も「愛すべき女性」「美しい女性」という名前も「愛媛」に現れていますね。
という訳で今回のまとめ
- 「エヒメ」は日本神話の女神
- 「国産み神話」において、イザナギとイザナミの子供
- 「イヨノフタナノシマ」という4つの顔を持つ神が四国となる
- 名前は「愛すべき女性」「美しい女性」の意味を持つ
- 日本で唯一の「女神の名前から来ている県名」
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