今回お話するのは
恋の力で戦う騎士
エピノグラス
です。
愛するものの為に戦える騎士が強いとか漫画やアニメの登場人物みたいですね。
エピノグラスとは?
エピノグラスはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
恋によってその力を発揮する?変わった円卓の騎士です。
~エピノグラスのプロフィール~
- 欧文表記1: Epinograss
- 欧文表記2: Epinogris
- 別表記: エピノグリス
- 初登場: キャクストン版第7巻26章
持っている盾に「紺色の斜めの帯の紋章」をあしらっています。
- 円卓の騎士の冒険とロマンス
などに登場しています。
エピノグラス: 騎士としては脇役
エピノグラスはアーサー王伝説において、メインとなる物語を持っていない騎士です。
また、有名な騎士(ランスロットやガウェインなど)と比べても、強いわけではないというサブキャラ的な立ち位置にいてくれます。
ですが、物語の中では「愛の力」を示してくれる話において活躍をしています。
主人公の仲間で、大切な力を示すサブキャラの鏡ともいえるでしょう。
エピノグラス: 騎士ディナダンとの戦い
騎士の活躍は「トリスタンと親友ディナダンの言い争い」の場面においてみることができます。
~愛の力は強い~
ある時、トリスタンは全身を鎧と兜で正体を隠して親友のディナダンに
「あなたのように誰も愛そうとしない騎士は弱い」
と喧嘩を吹っかけていました。
そして、この時エピノグラスは「ブリテン島西部のウェールズ地方の王の娘に恋をしている」ということが周知されていた。
そこでトリスタンはディナダンにこう煽りをいれた。
「エピノグラスという猛烈な恋をしている騎士と戦ってみるといい。私の言葉の意味がわかるはず」
その煽りを受け、ディナダンはエピノグラスに馬上槍試合を申し込みました。
突然の挑戦に戸惑いながらも、エピノグラスはディナダンを一撃で馬から突き落とした。
敗北したディナダンはトリスタンに
「やっぱり恋をする者の方が強い」
と語り、恋の力の偉大さを証明した。
エピノグラス: 恋しても負ける?
ですが、ガウェインの「太陽の出ている間に力が3倍になる」といったように、エピノグラスの恋の力も常には発揮されません。
とある戦いにおいて、エピノグラスは敗北をしています。
~恋の力の敗北?~
ある時、エピノグラスは戦いによって愛する貴婦人を手に入れた。
しかしその後、ヒーリオー・ル・プルース卿という強い騎士に敗北してしまい、愛する貴婦人を取られてしまった。
戦いに敗れ、愛する者を奪われた失意の中にいたエピノグラスの元に、とある騎士が訪れた。
それが同じく失恋に悲しんでいたパロミデスという騎士。
出会った二人はお互いの嘆きを吐露しあう内に意気投合。
パロミデスは悲しみを分かち合ったよしみとして、プルース卿と戦い勝利。
貴婦人を取り戻し、エピノグラスは再び愛するものと再会することが出来た。
恋の力が必ずしも本人に作用せずとも、その力が「より強く信頼できる仲間を引き寄せる力」になるという事である
まとめ: エピノグラスはこんな円卓の騎士
今回はアーサー王伝説のエピノグラスという騎士について紹介させていただきました。
最期はランスロット卿と勝ち抜き戦で剣で倒されているのですが、ここで亡くなったのですかね?
という訳で今回のまとめ
- エピノグラスは円卓の騎士の一人
- 恋をするものは強いということを示す
- ウェールズ地方の王の娘に恋をしていた
- トリスタンに喧嘩を吹っ掛けられたディナダンと戦い一撃で勝利
- 戦いによって愛する貴婦人を奪われた
- 同じく失恋したパロミデスと意気投合
- パロミデスが代わりに戦いに勝利して貴婦人を取り返した
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