今回お話するのは
武具を貸してあげる騎士
ガレロン
です。
騎士であろうが、自分の大切な武具を他人に貸すのってかなり勇気がいると思います。
ガレロンとは?
ガレロンはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
ガレロンは出身地の名前から「ゴーロウェイのガレロン」と呼ばれます。
~ガレロンのプロフィール~
- 欧文表記: Galeron
- 名前の由来: 出身地「ゴーロウェイ」
- 初登場: キャクストン版第12巻13章
この他にも
- 円卓の騎士の冒険とロマンス
- アーサー王の死
などに登場しています。
ガレロン: 円卓の騎士に武具を貸す
ガレロンは円卓の騎士の一人で、活躍するのは円卓の騎士トリスタンの物語の終盤です。
~トリスタンと実質共闘?~
ガレロンは冒険の最中、異教徒(イスラム教)でもあったパロミデスと出会う。
そしてガレロンはパロミデスと戦い、ガレロンは馬から突き落とされて重傷を負ってしまいます。
すると、その直後パロミデスと長年ライバル関係にあったトリスタンがやってきました。
しかし、この時トリスタンは武具を一式持っていなかった。
そこで、ガレロンは自分の鎧と武器をトリスタンに貸し出した。
トリスタンはその武具を装備し、パロミデスと死闘を繰り広げ無事に勝利した。
ガレロン: ランスロットとの闘い
トリスタンがパロミデスとの戦いを制した後、パロミデスはキリスト教の洗礼を受けて名実ともに円卓の騎士となります。
前述した戦いの経緯から、「トリスタンとガレロンの教父」も先例に同席しています。
そして、パロミデスを歓迎する馬上槍試合にもガレロンは参加していました。
しかし、その試合に顔を隠して参加したランスロットに敗北。
さらに、モードレッドたちと一緒にランスロットとグィネヴィア王妃の不倫現場に踏み込んだ時。
ガレロンはランスロットに返り討ちにされ、殺されてしまいます。
ガレロン: ガウェインとの決闘
また、アーサー王伝説の外伝ともいえる「アーサーのターン・ワザリング冒険」。
ガウェイン卿に焦点を当てた物語では、ガレロンが円卓の騎士になる話があります。
~ガウェインとの闘い~
ガレロンはアーサー王とガウェインが不当に領土を占拠していると訴え、名誉ある決闘で決着をつけることになった。
決闘裁判でガレロンとガウェインは戦い、ガウェインはガレロンを「あと少しで殺せる」という所まで追い詰めた。
しかし、グィネヴィア王妃とガレロンの恋人が慈悲を求めたことで、アーサー王は決闘を中止。
領地問題は円満に解決し、ガレロンは恋人と結婚した後、円卓の騎士の一員となる。
まとめ: ガレロンはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士の一人ガレロンについて紹介させていただきました。
ランスロットやガウェインが強すぎるのはちょっと不遇と思います。
でも、それだけ実力はあったということなんでしょう。
という訳で今回のまとめ
- ガレロンは円卓の騎士の一人
- 異教徒パロミデスと戦い重傷を負う
- トリスタンに自分の武具を貸す
- 顔を隠して馬上槍試合に参加したランスロットに敗北
- 最後はランスロットの不倫現場で返り討ちにあって死亡
- ガウェイン卿と決闘で殺される寸前まで追い詰められる
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