インド神話における中枢をなす3柱の神様
そして、インド神話というのは様々な神様を中心として物語が進んで行きます。
ですがその中でも最も重要と見られている神様は3柱いらっしゃいます。
それが
達です。
この3柱達は『世界のサイクルを管理する』ことをしています。
- ブラフマーが世界を作る
- ヴィシュヌが世界を維持
- シヴァが寿命が来た世界を破壊
- ブラフマーが世界を作る
といった1つのサイクルを管理しています。
ちなみに、1つのサイクルの長さは約86億4000万年と気が遠くなるほど長いです。
[スポンサーリンク]8柱の大神たち
さらに、先ほどの3柱の神様に加えて8柱の神様も存在しています。
雷神
インドラ |
先ほどの3柱の次に最も知名度と権威を持っている神様です。
富の神様ともいわれています。 聖仙の背骨から作られた「ヴァジュラ」という武器で様々な敵と戦う英雄神ですね。 |
水神
ヴァルナ |
半人半獣とナーガ族(下半身が蛇で上半身が人間)を従え、インド洋を拠点にしている水の神様。
水の神様でありながらも「天空」「法律と裁判」の神などの役割も持っています。 |
風神
ヴァーユ |
風を神格化した神様でもあります。
もともとは雷神のインドラ様と共に空を支配していた神様だそうです。 物語においては神聖な鹿に乗って神々の使者として登場しています。 |
工芸神
トヴァシュトリ |
技術と工芸の神様でもあり、インド神話の神様の道具を作っているのがこの神様と言われています。
また、赤ん坊の形を決めているのもこの神様ともいわれているそうです。 |
月神
ソーマ |
この神様は神々にささげられる神酒「ソーマ」の守護神であり、月の神様でもあります。
インドでは月は「神酒を満たす器」と信じられているそうです。 |
愛の神
カーマ |
FGOに登場するカーマ様がこの神様です。
サトウキビで作られた特別製の弓を持っています。 この弓から先端に花が飾られた愛の矢を撃ち込まれたものは「誰か」を激しく愛するという逸話があります。 |
太陽神
スーリヤ |
天空を駆けながらすべての人間の行いを監視している神様です。
太陽は毎日決まった道を通りますが、この太陽神も同じように動きます。 天空の神様「ヴァルナ」が定めた空の道を七頭の栗毛の馬が引く車に乗って進むそうです。 |
火神
アグニ |
赤い体に炎の衣を纏った神様です。
ヒンドゥー教の全身でもあるバラモン教ではかなり重要な神様です。 供物を火で燃やして神様に捧げるからです。 |
の8柱です。
インド神話の書物たち
ではインドの神話と言えば何を読めばいいのか・・・。
どんな書物に書かれているのか気になりますよね。
覚えておきたいインド神話が記されている書物は2種類。
- 聖典
- 英雄物語
です。
それぞれ見ていきましょう。
聖典
聖典は信仰の為に必要なものをまとめた書物となっています。
その内容は儀式で唱える為の呪文だったり、世界の成り立ちそのものが描かれたりしています。
最古の聖典
ヴェーダ |
「知恵」を意味する「ヴェーダ」。
などが記されており、文章化されたのがこの「ヴェーダ」です。 |
百科事典
プラーナ文献 |
「ヴェーダ」時代よりも新しい時代の文献。
などをまとめた辞典的な文献です。 |
世界の仕組み
法典 |
インドの人たちが守るべき規範などを定めています。
この規範を守る理由を説明するために神話が掲載されていることがあります。 |
英雄物語
英雄物語は人間の英雄の活躍を描いた作品ですが、ある所が特徴です。
それが、神様が人間の姿として生まれてきた化身の姿として活躍することです。
マハーバーラタ | インドを代表するといってもいいほどの英雄譚だそうです。
「バータラ族」の戦いと繁栄を描いた作品です。 そのボリュームは「聖書」の4倍ほどと聖書を4冊並べた量となります。 途中で主人公が何回も入れ替わるのも特徴です。 |
ラーマーヤナ | こちらはFGOでも有名な「ラーマ王子」が主人公のお話です。
マハーバーラタと同じくインドでは重要な英雄物語です。 「ヴィシュヌ神」の化身でもある「ラーマ王子」が攫われた婚約者「シータ」を救い出す物語です。 |
まとめ: インド神話は神が世界を管理!!
ここではインド神話における神様たちやその役割を解説しました。
神様が世界を作るというのは聞いたことがありますが、その世界を破壊して繰り返すのに億単位は凄まじいですね。
というわけで今回のまとめ
- インド神話は3柱の神様が世界を周回している
- 「創造→維持→破壊」を約86億年で1回行う
- 3柱以下8柱の偉大なる神様も世界を守護している
- 「聖典」「英雄物語」にインド神話が記載されてる
- 聖典: 儀式で唱える呪文や世界の成り立ちを記載
- 英雄物語: 人に「化身」した神様たちの物語