今回お話しするのは
ソロモン72柱の悪魔
パイモン
に関するお話です。
パイモンとは?
パイモンは悪魔学における悪魔の1人。
呼び名には
- パイモン(Paymon)
- ぺイモン(Paimon)
- パイモニア(Paimonia)
などがあり、パイモンの名前の意味は「チリンチリンという音」となっています。
色々な文献にその名前が載っており、
- 隠秘哲学
- ホノリウスの書
- 悪魔の偽王国
- 術士アブラメリンの聖なる魔術の書
- ミュンヘン降霊術手引書
などなど出典は様々であり、「地獄の辞典」では
- 男:バイェモン
- 女:パイモン
と分けて紹介されています。
「ゴエティア」においては200もの軍団を率いる序列9番目の地獄の王です。
その他地獄の王には「ベリアル」などがいます。
200もの軍団を支配する悪魔「パイモン」
この軍団は他の悪魔には存在しないほどの軍団数です。
例え悪魔の王に位置する階級であろうがおかしい数字です。
一説には、パイモンが悪魔の首領ルシファーの側近であるからこそ、地獄でも強大な権力を持っているという説がある。
その他にも、地獄を4つに区切った内の1つを支配する地位をパイモンに与えられているという話もあります。
パイモンは悪魔の中でもTOPクラスにお偉いさん・・・・・なのかもしれません。
パイモンはどんな姿で現れるのか?
先ほども記載していますが、パイモンは地獄の辞典において2つの姿が描かれています。
共通しているのは「ヒトコブラクダに乗っている」点であり、違う点というのは男性か女性かの違いであります。
また、召喚すると「人間の男に似た魔神の一団」が
- トランペット
- 良く響くシンバル
- その他あらゆる楽器
を携えて、ド派手に現れます。
また、パイモン自身の声があまりにも大きいので、説得するまでは言葉自体を理解できないといわれています。
パイモンを召喚するには?
また、召喚する方法がいくつかあり、その中でも生贄を用いて召喚すると
- アバリム(Abarim)
- ラバル(Labal)
- 能天使の階位にある他の魔神たち
- 25の軍団
という悪魔を従えて現れるといわれています。
上の随行者たちは、説得しなければついてこないとも言われています。
また、パイモンと対面するにはパイモンの印形をペンダントなどにして身に着けておかないといけません。
パイモンができること
パイモンは召喚した召喚者に対して
- あらゆる技芸と科学
- 技芸を教えてくれる使い魔を与える
- 秘密の物事
- 地の何たるか、水の内包するは何か
- 威厳と人望を等しく授ける
- どんな人間でも召喚者に強制的、任意に従わせる
といったことをしてくれます。
その中でも4番目の「知の何たるか、水の内包するは何か?」というのは哲学的なものに感じますね。
これは、「精神とは何か?」「それがどこに存在するのか」などと解釈することもできます。
まとめ: パイモンはこんな悪魔!!
今回はソロモン72柱の悪魔の1柱のパイモンについて解説させていただきました。
生贄を用いて怒号のような声で話すのは怒っているからなのか、それとも嬉しいからなのか・・・・分かりませんね。
というわけで今回のまとめ
- パイモンはソロモン72柱の悪魔の9番目の王
- ヒトコブラクダに乗った姿で描かれている
- 生贄を用いて召喚する方法もある
- 生贄を用いると大きな怒号のような声で話す
- 哲学的な質問に答えてくれる
次からはメギド72におけるパイモンの紹介です。