今回紹介するのは
天地の神様
プリトヴィー
です。
インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。
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インド神話のプリトヴィーとは?
プリトヴィーはインド神話における女神の一人で「ヴェーダ時代(紀元前1000~500年頃)」に信仰を集めています。
万物を産んだ神として「メス牛」と例えられることもあるが、「白く輝く女神」として紹介されています。
~プリトヴィーの基本プロフィール~
- 別名: プリティヴィー、地天
- 名前の意味: 「地」
- 夫: ディヤウス、ヴィシュヌ
- ヴァ―ハナ(乗り物): 牛
- 出典: リグ・ヴェーダ
夫と共に「万物を養い、供物と祈りを捧げる者に財産、食物、成功を与える」ことをしています。
仏教への介入
プリトヴィーは仏教に「地天」として取り入れられています。
仏教に詳しくないと馴染みはないですが、男性の仏さまです。
ブッダの悟りを開いたということを証明した物凄い偉い神様です。
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プリトヴィーが世界と神を創造
ヒンドゥー教の神話では、世界の全てを創造神ブラフマーが創造したとされています。
ですが、聖典「ヴェーダ」ではさらに古い時代の神話が記されています。
この神話では
- 天空神: ディヤウス
- 大地の女神: プリトヴィー
の夫婦が世界と神々を作り上げたとされています。
この2人の神様は仲が良く、どちらかが片方のみ単独で神話に登場することが少ないぐらい一緒にいます。
その為、ついにこの2人の神様を表す言葉として
ディヤーヴァ―プリトヴィー
という専用の名前まで生まれたほどです。
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時代と共に消えたプリトヴィーたち
しかし、盛者必衰という言葉があるようにこの2人の神様、特に夫の天空神ディヤウスの方の存在感は消えていきました。
妻のプリトヴィーの方は存在が消えていくのではなく、新しく話を作ったり、内容を変えたものが語り継がれていっています。
新しい神話
「プリトゥ」という王が大地の女神を屈服させて大地を平らにした。
このことから大地の女神を「プリトヴィー」と呼ぶようになった。
語り継がれた神話について、基本的には「太古の時代、大地は海に沈んでおり、猪に変身した神様が海中から大地を持ち上げて現在の形にした」といったもの。
この猪に変身した神様も
- 創造神ブラフマー
- 維持神ヴィシュヌ
と変わっていっています。
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まとめ: プリトヴィーはこんな女神
今回はヴェーダ時代の古い女神プリトヴィーについて紹介させていただきました。
世界を作った神も時代と共に衰退して忘れ去られていく・・・・わけではないので心配なく。
ちなみに、インドではものすごく有名な女神様らしいです。
というわけで今回のまとめ
- プリトヴィーはインド神話の女神
- 夫と共に世界や神を創造
- 白く輝く姿をしている女神
- 時代と共に形を変えて語り継がれる
- 夫と共に専用の名前「ディヤーヴァ―プリトヴィー」がある