今回お話するのは
さらっと蘇る騎士
ライオネル
です。
さらっと蘇るのは騎士の特権。
ライオネルとは?
ライオネルはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
現在のフランスであるガリアを支配していたボース王の実子でもあります。
~ライオネルのプロフィール~
- 欧文表記: Lionel
- 弟: ボース
- 従兄弟: ランスロット、エクター
- 初登場: キャクストン版第5巻6章
この他にも
- アーサー王の即位と欧州統一
- 円卓の騎士の冒険とロマンス
- 聖杯探索
- アーサー王の死
などに登場しています。
ライオネル: ランスロットの従兄弟
ライオネルは全物語において活躍していますが、最も見るべきところは「聖杯探索」の時です。
彼は円卓の騎士の
- ボースの兄
- ランスロットの従兄弟
- エクター・ド・マリスの従兄弟
という関係性があったのか、彼らと行動することが多いです。
ランスロット卿が発狂して飛び出した時は、手分けして探してあげるなど、信頼関係は深かったとみられます。
ある意味ではランスロットに振り回される苦労人たちにも見えます。
ライオネル: 聖杯探索時のトラブル
ライオネルは「聖杯探索組」の一人で、「ボース」や「エクター・ド・マリス」達と旅に出ています。
その旅の途中でとあるトラブルにあってしまいます。
聖杯探索の旅の途中、二股に分かれている道でボースは
- 二人の騎士に捕まっており、裸で鞭を打たれるという屈辱的な暴行を受けるライオネル
- 今にも襲われそうな乙女
を見つけました。
ボースは騎士道に従い、先に「襲われている乙女」を助けました。
その後ライオネルを助けに来ましたが、彼はその時すでに死んでしまっていました。
実の弟に見捨てられたと勘違いされてもおかしくはありませんが、騎士道的には間違っていないので何とも言えない結末に・・・・・・。
ライオネル: さらっと蘇る(矛盾?)
前述したとおり、ライオネルはボースが助けに来たときには既に死亡していました。
ですが、なぜかこの後特に説明もないのにさらっと蘇っています。
ライオネルは弟に見殺しにされたと勘違いし、弟を殺そうとしました。
兄弟喧嘩の仲裁に入ったコルグレヴァンスという騎士を、ライオネルは剣で殺害しております。
そして、ボースに剣を振り下ろそうとした時、突如として神の声と雷が降ってきて気を失い、ライオネルは意識を取り戻して怒りが収まりました。
(コルグレヴァンスはここで死んだのに、また復活して再登場します。)
ライオネル: 最終戦争の生き残り
ランスロットとアーサー王による円卓の内戦が起きた時、ライオネルはランスロット側に分かれて戦いました。(たいした活躍はしていないと言われています。)
内戦で生き残ったライオネルはフランス王に任命されていましたが、最終戦争の後に行方不明になったランスロットを探索する旅に出ました。
しかし、その旅の途中で彼はモードレッド軍の残党に殺害され、ランスロットに出会うことはありませんでした。
まとめ: ライオネルはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士の一人ライオネルについて紹介させていただきました。
物語上さらっと矛盾とかはしていますが、とりあえず聖杯のせいにしておけばなんとかなるでしょう。
という訳で今回のまとめ
- ライオネルは円卓の騎士の一人でフランスのボース王の息子
- 弟のボースたちと共に聖杯探索に
- 旅の途中、二人の騎士に縛られ鞭で打たれていた
- 弟はもう一方で襲われていた娘を先に救った
- ライオネルはその時に死亡していた
- さらっと蘇り、ボースを殺害しようとした
- 最終戦争後にランスロットを探す旅に出たが、モードレッドの生き残りに殺害される
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