今回お話するのは
実力ある貧乏騎士
ランヴァル
です。
自分の愛する女性の約束を死ぬ気で守る人なら、惚れてもおかしくはないですね。
ランヴァルとは?
ランヴァルはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
アーサー王の死に登場しませんが、「ランヴァル」という物語に登場する
~ランヴァルのプロフィール~
- 欧文表記: Lanval
- 別表記: ランベイル
- 出典: 物語詩「ランヴァル」
誠実ではあるが、素直なためにピンチに陥ってしまったうっかりな騎士です。
ランヴァル: 貧乏な円卓の騎士
王家の血筋のランヴァルは王の継承権を得ることが出来ず、円卓の騎士の末席の地位であった。
騎士としては実力があるのにもかかわらず、その実力を正当には認められない彼は毎日を惰性的に送っていた。
そんな貧乏騎士はある日、美しい妖精の姫と恋人同士になり、彼女から多くの財産を与えられました。
彼女からの財宝で裕福になったランヴァルは「彼女の存在を秘密にする」という約束を交わしました。
マリー・ド・フランスのキャラ
ランヴァルが登場する作品を作った作者が「マリー・ド・フランス」。
12世紀のフランスでは、「ブリテンのアーサー王伝説」が伝わって人気となった。
そして、宮廷では「愛、魔法、冒険の物語」が理想の物語であり、娯楽。
マリー・ド・フランスはそこで、アーサー王伝説を「レイ」という物語詩の形で作成しました。
ランヴァルは彼女の作り上げたキャラなのです。
ランヴァル: グィネヴィア王妃の言い寄り
恋人の妖精の姫から与えられた財宝で装備を整えたランヴァル。
今までの貧乏な騎士とは思えない程、実力がある立派な騎士となることができました。
ある日アーサー王が宮廷で開いた宴で、グィネヴィア王妃が彼を誘惑してしまいました。
その時、ランヴァルはうっかり「自分の恋人は王妃より美しいです」と漏らしてしまい、誘惑を拒否しました。
侮辱されたグィネヴィア王妃はアーサー王に嘘の供述で復讐を仕掛けてきます。
ランヴァル: 愛する人との旅立ち
王妃グィネヴィアの誘惑を見事はねのけた騎士ランヴァル。
ただ、侮辱された王妃はその立場を利用して復讐をしようとしました。
グィネヴィア王妃が「ランヴァルから言い寄ってきた」と嘘の告発。
アーサー王の王妃という事、騎士の末席という事もありランヴァルの立場は圧倒的不利でした。
身の潔白を証明するためには恋人の存在を証明するしかありません。
ですが、ランヴァルは彼女と交わした約束をうっかり破った彼の元に、恋人は現れません。
ですが、身の潔白を証明する裁判の最期に、妖精の姫が登場して真実を明かしました。
その後、釈放されたランヴァルは恋人と共にアヴァロンを目指して旅経つであった。
まとめ: ランヴァルはこんな円卓の騎士
今回は円卓の騎士ランヴァルについて紹介させていただきました。
王妃グィネヴィアはランスロットと不倫して、ランヴァルに誘惑して・・・・。
物語は違えど、円卓の騎士崩壊も納得できますね・・・・・。
という訳で今回のまとめ
- ランヴァルは円卓の騎士の一人
- 王の血筋だが継承権はなく、円卓の騎士の末席
- 実力があるが貧乏な騎士
- 妖精の姫と恋人になり財宝を得るが、存在を秘密にする約束をする
- 王妃グィネヴィアに言い寄られ、恋人のことをうっかり話して逆恨みされる
- 身の潔白の証明を示す裁判の最期に恋人が助けに来る
- 最後は共にアヴァロンへの旅立ちをする
コメント