【サティー】破壊神シヴァの最初の妻となったインド神話の女神とは?

今回紹介するのは

破壊神の最初の妻

サティー

です。

インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。

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サティーとは?

 インド神話のサティーとは?

サティーは「プラーナ時代」以降における女神さまの一人です。

聖仙ダクシャの娘であり、ブラフマー神の孫にあたります。

~サティーのプロフィール~

  • 名前の意味: 「貞淑な女性」
  • 英語表記: Sati
  • 夫: シヴァ
  • 出典: リンガ・プラーナ

聖仙?

度重なる修行に修行を重ね、強大なる力を得た人たちです。

神から産まれた場合もあれば、普通の人間から聖仙になるときもあります。

その力は強大で、神と同じか、それ以上ともいわれています。

サティーの父親のダクシャは「ブラフマー神」の右手の指から誕生したといわれています。

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破壊神シヴァの最初の妻がサティー?

破壊神シヴァの最初の妻がサティー?

破壊神シヴァ神の妻と聞かれたら大抵の人は「パールヴァティ」と答えると思います。もしくは「ドゥルガー」。

ですが、シヴァ神の「最初の妻」となったのは彼女たちではありません。

その「最初の妻」になったのが、この「サティー」と神話でなっています。

そんなシヴァ神とサティーの物語を見てみましょう。

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サティーの婚約と悲劇的な物語

サティーの婚約と悲劇的な物語

新しい教典「リンガ・プラーナ」にサティと破壊神シヴァ神との物語が描かれています。

ですが、彼女たちの物語は決して幸せな物語ではありません。

~シヴァとの婚約と悲劇~

サティーは聖仙ダクシャの娘であり、破壊神シヴァとは相思相愛であった。

ただ、ダクシャはシヴァを嫌っており、娘の婿を決める儀式には呼ばなかった

サティーはシヴァを一心に想いながら、花婿の首に掛ける花輪を投げた。

すると、シヴァが突然会場に現れ、その首に花輪が掛かった。

当然、儀式は守られるので彼女たちは正式に夫婦となった。

だが、ダクシャはシヴァを絶対に認めようとはしなかった。

そこで、ダクシャは自ら神々を招いて「供犠祭」という祭りを開いたが、サティーたちは招かなかった。

サティーは単身祭りの場に乗り込み、夫の名誉のために抗議した。

しかし、父は聞き入れるばかりか逆に馬鹿にしたので、サティーは怒り焼身自殺をした。

このことを聞いた破壊神シヴァ神は悲しみ怒り狂い、ダクシャの開いた祭りを徹底的に破壊した。

その後、サティーの遺体を抱き、各地を放浪しては都市を破壊しつくした

見かねたヴィシュヌ神がサティーの遺体を細かく切り刻むと、シヴァは正気を取り戻した。

このサティーの遺体の破片が各地に散らばり、その場所は聖地となり、その遺体の破片から女神が生まれた。

その為、破壊神シヴァには数百もの妃がいるといわれている。

このサティーがパールヴァティ―として生まれ変わり、愛する妻を失って塞ぎ込んだシヴァの心を解き、新たな妃となっていった。

インドで「サティー」という風習がある・・?

インドで「サティー」という風習がある・・?

インドには女性の貞操に対して非常に厳しいという文化があるのを知っていますか?今はそこまで厳しいとは思いませんが・・・・。

その中の一つに

夫に先立たれた妻は、夫の遺体を火葬するとき、その炎で共に焼け死んで貞淑を守るべき」というのがあります。(要は夫が先に死んだら妻も一緒に死ね)

この風習の名前が、この女神から取られた「サティー」という名前です。

当たり前ですが、今のインドでは人権意識が高まっているのでこの行為自体は禁止されています。(辺境の農村では稀に行われていると噂はされています)

このサティーを拒否した女性は、カースト制度で「被差別階級」になってしまいます。(人扱いされなくなる)

こうなったら、女神マータンギーが守ってくれます。

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まとめ: サティーはこんな女神

まとめ: サティーはこんな女神

今回は有名な破壊神シヴァの最初の妻でもあるサティーについて紹介させていただきました。

確かに娘が自分の嫌った男と結婚するというのは耐えられないのかもしれないでしょう・・・・。

ちなみに、ダクシャは怒り狂ったシヴァに首を刎ねられています。(その後首が見つからず、羊の首が据え付けられています。)

というわけで今回のまとめ

  •  サティーは聖仙ダクシャの娘
  •  破壊神シヴァの最初の妻
  •  婚約者を決める儀式で、シヴァと結ばれる
  •  父の開いた祭りに呼ばれず、抗議したが夫を馬鹿にされ、怒りのあまり焼身自殺
  •  怒り狂ったシヴァが街を破壊し続けた(創造神のおかげで事なきを得る)
  •  細かくされたサティーの遺体の破片から女神が生まれた
  •  インドの悪習に「サティー」がある(法律で禁止)
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