今回紹介させていただくのは
旧きブリテンの女神
セヌナ
です。
ケルト神話に興味がある方はぜひ一読してみてください。
ケルト神話のセヌナとは?
セヌナはネパールやチベットなどで信仰されている女神さまの一人です。
~セヌナのプロフィール~
- 名前の意味: いにしえの女
- 欧文表記: Senuna
- 出典: イングランド:アッシュウェル村の出土品
発見されたセヌナ
2004年に発見されたセヌナはヒンクスワース村において
戦女神ミネルウァを意味する兜と胸鎧を着こみ、左手に豊穣の角を掲げています
後述する通りでもありますが、豊穣という要素がありますね。
セヌナ: 新たに発見された女神
2002年9月29日、東イングランドのハートフォード州アッシュウェル村。
そこで金属探知機がとある銅像を見つけました。
それが
- セヌナの名前が刻まれた金銀の「絵馬」
- 銀の彫像
- 金の装身具
- その他出土品
など、1600年以上もの昔に信仰が絶えていた女神「セヌナ」です。
セヌナ: その外見は?
セヌナは
- 飾り帯状の冠を載せた首
- 首の後ろで髪を団子状に束ねる
- 右肩から足元まで亜麻布を吊るして服としている
- 左肘あたりで縛って優雅なひだとしている
- 右手には2本の黄金の麦穂
- 左手には円形の黄金酒杯
などの外見をしています。
この外見には一体どんな意味があるのか?次の節で見ていきましょう。
セヌナ: 豊穣の神?
セヌナの出土品には様々な奉納物がありました。
- 黄金のブローチやネックレス
- 牛頭を踏み潰す獅子が刻まれた紅玉髄(太陽を意味する)が嵌められたネックレス
- 麦穂
- 酒杯
- 豚の骨
さらに、村から北海へと流れるケムという河。
これら、奉納物や「太陽」「水」などは豊作に欠かせない要素です。
これらのことからも、セヌナは古い時代の豊穣の女神と推察されます。
セヌナ: 願いを叶える女神?
奉納物には「絵馬」が含まれていました。
その絵馬の内「9枚」には「セヌナへの誓いを守る」という銘文と、ローマの知恵と戦いの女神ミネルウァの像が刻まれました。
その他の絵馬も
- 5枚はミネルウァ
- 1枚は勝利の女神ヴィクトリア
- 1枚は太陽の下のローマ女神
これらの絵の違いは「内容の違い」を表しています。
奉納者は少なくとも1名が女性、1名はスペイン男性であると判明。
その他にも、1854年に南イングランドで発見された陶器にも、セヌナの名前が刻まれていました。
このことからも、セヌナの崇拝は男女問わず、海を越えて巡礼者が訪れるほどと伺えます。
まとめ: セヌナはこんな女神様
今回はケルト神話の女神セヌナについて紹介せていただきました。
西暦400年前後に、彼女は神殿から急いで埋めた痕跡があったそうです。
つまり、外国の侵略から守る為に埋められてしまったと言われています。
というわけで今回のまとめ
- セヌナはケルト神話の女神
- 西暦400年に侵略から守るために埋められた
- 2002年に像が出土して存在が判明
- 持ち物やその他出土品から豊穣の神と推察
- 奉納物から海を越え、男女問わない崇拝があった