今回紹介するのは
光の神ルーの妻
シロナ
です。
ケルト神話に興味がある人はぜひ一読してみてください。
シロナとは?
シロナはケルト神話の女神。
泉の女神であり、かなり広い地域で信仰されている女神でもあります。
~シロナのプロフィール~
- 欧文表記: Sirona
- 別表記1: サラナ
- 別表記2: ツィロナ
- 名前の意味: 星
- 出典: 欧州各地の遺跡
シロナ: もっとも広い信仰地域
シロナは泉の女神として信仰されており、特に広い地域で信仰されていたことで有名です。
彼女の神殿は
- 西はフランス最先端のブルターニュ半島
- 東は東欧最東端ルーマニア
まで幅広い地域で見つかっていることからも、彼女の信仰地域は広大な地域ということが分かります。
シロナ: 3つの卵を持つ?
ドイツ西部の街ホッホシャイトで見つかったシロナ像のレプリカ。
この石像の左手は3つの卵を持ち、右手には蛇が巻き付かれています。
- 卵: 多くの文明において「生命力と多産のシンボル」
- 蛇: 生態から「不死や再生、医療」
このことから、シロナは「医療と生命の女神」であることが伺える。
シロナ: 各地の像
各地で見つかったシロナの像が持っている物品は色々違っています。
- 犬(治癒に結び付けられる)を抱いている像
- 小麦とブドウを持つ像
などなど相違はありますが、いずれも「医療や生命力」と関連付けられています。
ちなみに、ホッホシャイトのシロナの神殿は、泉を囲むように建てられていて、水は小さなため池に注がれていました。
その池にはスーリスの神殿同様、たくさんのコインや小さなシロナ像が奉納されています。
シロナ: アポロが夫?
シロナはローマ神話の神と同じ名前を持つ神を夫としています。
それが太陽神「アポロ」。
狩猟の神、医療の神、太陽の神などなど、様々な神として信仰されていました。
ナントスエルタという女神と同じ夫かどうかは不明。
ですが、そっちのアポロは「ガリアのアポロ」と呼ばれていて、
霊験あらたかな泉や温泉を湧かせ、様々な疾病を遠ざける
という医療の神としての側面があるので、シロナの権能を考えると同じ夫と考えてもいいでしょう。
まとめ: シロナはこんな女神
今回はケルト神話の女神シロナについて紹介させていただきました。
彼女の碑文には寄付した人間の名前が刻まれています。それだけ信仰されていたということです。
という訳で今回のまとめ
- シロナはケルト神話の「泉の女神」
- フランスからルーマニアまでの幅広い地域で信仰されていた
- 左手に3つの卵を持ち、「生命力や多産」を意味する
- 右手に蛇が巻き付いていて、「不死や再生、医療」を意味する
- 各地のシロナ像は形は違えど、「医療や生命力」と関連付けられる
- ローマの神アポロを夫に持つ
- 医療の神としての側面を持つアポロが夫
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