今回紹介するのは
嫉妬と怒りの女神
シャチー
です。
インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。
[スポンサーリンク]シャチ―とは?
シャチ―は「ヴェーダ時代」における女神さまの一人です。
~シャチ―のプロフィール~
- 別名: インドラ―二―
- 別表記: 舎脂鉢低
- 異名: 言語の女神
- 名前の意味: 「言語」「雄弁」「神秘的な力」
- 夫: インドラ
- ヴァ―ハナ(乗り物): ライオン、ゾウ
- 出典: リグ・ヴェーダ
ブラフマーナの記述
大勢の女神の中でもとりわけ美しくて官能的な女神さまと言われているのがこのシャチ―。
このことがあって後にとある悲劇を生み出してしまう程の美しさ。
シャチーの美しさ故の悲劇
恐らくインド神話だけだとは思いますが、シャチ―の嫁のゲットの方法は荒かったそうです。
シャチーは先ほども伝えましたが、女神の中で「最も美しく、官能的」でした。
このことに、心奪われた雷神インドラが結婚を申し込む前にシャチーを強姦してしまいました。
でも、漫画の中なら強姦しても結婚すれば和姦になります。
この強姦話はどっかで聞いたことがあるかなと思ったら、ギリシャ神話で海の神ポセイドンが、海辺を歩いていたカイニスの美しさに惹かれて強姦した話を思い出しました。
それだけ強姦された女神さまたちが素晴らしい魅力的だったんでしょう。(屑に変わりないけど・・・・。)
[スポンサーリンク]戦争の引き金になった女神
強姦されたシャチーは神と争っていたアスラの王様「ブローマン」の娘でした。
当然結婚を申し込んでも、上手くいくはずもなく、シャチーの父ブローマンは切れて戦争を仕掛けました。
ですがインドラはあまりにも強すぎたので、即堕ち2コマのごとくアスラ側は負けてしまいました。
そして天界にいたアスラ族たちは追放されてしまいました。
シャチーの一途な愛
戦争は起きてしまいましたが、シャチーはインドラと結婚しています。
でも、シャチーはインドラが気に入ったものには激しく嫉妬をするほどヤバい女神で、夫が大切にしている猿にまで嫉妬しています。
かなり夫を束縛していますが、夫への愛は一途です。
英雄物語の「マハーバーラタ」でインドラが行方不明になった時、複数の神々の王の「ナフシャ」がシャチーに言い寄っていました。
でも、シャチーは一切その求愛には答えず、夫を探して旅に出るという神話があります。
[スポンサーリンク]戦いにも参加した7柱の女神の1柱
シャチーは戦いにも参加するということもあります。
破壊神シヴァの妻でもある女神ドゥルガーを後ろから支援する「七母神(サプタ・マートリガー)」の1柱です。
この七母神は「複数のインド神話における主要な神の妻」で構成された部隊のようなものです。
1柱ごとが
- 戦闘用の姿(戦闘服みたいなもの)
- 武器
- 乗り物
などを持っています。
シャチーの戦闘姿
- 金色の身体に4本の腕
- それぞれの腕に「雷」、インドラの武器の「ヴァジュラ」、「縄」、「瓶」、「蓮華」などを持っている
- 像に乗っている
- 雷の力を使って魔物を屠る
支援する域を超えて1柱で敵を皆殺しにできそうな強さですね。
[スポンサーリンク]まとめ: シャチ―はこんな女神!!
今回は人間なら誰しも持っている嫉妬や怒りに関する女神さまを紹介しました。
一途な妻としても素晴らしく?戦いにおいても前線で戦える力を持ったハイスペックな女神さまはそういないでしょう。
参考にした本では「猿を近くに従えた凛々しい女性」の姿で描かれています。
というわけで今回のまとめ!!
- シャチーはインド神話における女神
- アスラ(悪魔)の王の娘
- 心奪われた雷神インドラに求婚を申し込まれる前に強姦された(結婚はしてる)
- シャチーの父が怒って戦争を仕掛けて敗北
- シャチーは夫の可愛がっている猿にまで嫉妬するほど嫉妬深い
- 一途で、行方不明の夫を探しに旅に出るほど
- 戦争では戦いの女神を支援する「七母神」の1柱として参戦する
- 支援部隊とは思えない強さを持っている