今回お話する悪魔は
天国の放火魔
グザファン
です。
人間の三大欲求は「睡眠欲」「性欲」「食欲」です。その中の1つを司る悪魔を見ていきましょう。
グザファンとは?
コラン・ド・プランシーの著書「地獄の辞典」で登場している堕天使、魔神。
キリスト教の死後の世界「地獄」「煉獄」などでかまどの火の番人をしている。
~グザファン~
- 英字表記: Xaphan
- 別名1: グズファン(Guzfan)
- 別名2: グザフォン(Xaphon)
- 別名3: ゼフォン、ゼポン(Zephon)
- 出典: グリモア、地獄の辞典
創意工夫の才を持った元天使であり、ある事件で地獄に落とされ、堕天使となった。
グザファンのシンボル
イラストにもあるように、彼を象徴するのが「ふいご」。
今の日本ではあまり見ないが、ファラオの時代や、日本書紀の時代からよく利用されている。
火を使うときによく用いられ、火力を上げるために使用される。
堕天使としてのグザファンは地獄の炉の火を絶やさないように、風を送り続ける役目についている。
その為、送風機としての役割を持つ「ふいご」が彼の象徴となっている。
天国に放火しようとした
グザファンが天国に放火しようとしたのは、天使同士の戦争があったからである。
サタン(ルシファー)を筆頭に、神に反逆した天使の反乱軍にグザファンが参加。
頭がよく、創意工夫の才能に富んでいた聡明な天使であった。
そんな天才が反乱軍に出した案は、「天国に火を吹き付ける」こと。
ただ、その案が実行される前に反乱軍たちは敗北し、グザファンたちは地獄に落とされた。
そして、地獄の釜で炎を吹き続ける罰を与えられるのであった。
別名天使「ゼフォン」
別名であるゼフォン。
関連性は不明だが、この名前を持つユダヤ教の天使が存在しており、失楽園という作品にも登場している。
聖書でも「創世記36節11章」で記されている。
天使としてのゼフォンは大天使ガブリエルの命令を受けていた。
それが、「悪魔ルシファーを見つけ出す」ことで、「人類最初の女性エヴァを誘惑する」現場を発見している。
まとめ: 堕天使「グザファン」
今回は堕天使グザファンについて紹介させていただきました。
聡明な天使ゆえに炎を使って天国を放火しようとしたのか。
天使の価値観とはよくわからないものですが、1つ疑問が。
天使の使う炎って、絶対に普通の炎とかではない気がしますね。
- グザファンは堕天使の1柱
- 元々聡明で賢い天使であった
- 神に反逆した反乱軍に参加し、天国に放火しようと画策
- 計画は失敗し、煉獄に落とされた
- 釜の炎を絶やさないように「ふいご」を使っている
- 「ふいご」がグザファンの象徴
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